10月上旬はまだまだ暑い日が続いていましたが、下旬は雨がちになり朝晩の冷え込みが見られるようになりました
10月はみかんの品質を上げる作業と言うよりは、来シーズンに向けた作業が入ってきます
そんな中、中旬に手足口病を患って寝込んだり、雨が降ったりで作業が滞るので悩ましい日々を過ごしていました
日焼け果や天成り果・キズ果の摘果
夏場にも摘果をするのですが、日の当たる外周部分は放置していました
放置していた日焼け果などを落としていきます
みかんを守る日除け
日焼けみかんは食味も悪くパサパサなので絶対食用にならないのですが、切除すると隣の果実が日焼けとなるので日除けとして残しています
みかんの品質を守るため
天成り果や日当たりの良い場所を摘果すると、その部分から秋芽が発生してきます
秋芽が伸長に養分が消費されるため品質低下を招くのあえて残しています
最高気温が25℃を下回ってから
25℃を下回ると秋芽は発生してこなくなりますので、天気予報とにらめっこです
10月20日頃でも最高気温25℃を超えていました(汗)今年は異常です
もう間に合わないので、10日頃から作業を始めました
https://mikan-kitabun.com/tannedtangerine/
秋の剪定・夏秋梢の処理
今年着果量が低く、夏秋梢を多く出してしまう栽培をしてしまいました
このままでは来年に花が多くなってしまい新梢が出なくなってしまいますし、秋芽には病虫害も付きやすくなります
そこで花を減らすべく、夏秋梢を剪定していきます
間引きして本数を減らす、短く切り戻す(コブまで)、水平枝を探して予備枝を作る
※剪定はまだまだ未熟で自信が全くありません(もっと経験を積んでからブログにあげます)
みかんの品質向上/枝吊り
果実の重みで枝が下がって来るので地面と擦れたり、下の枝に隠れて日が当たらなくなります
枝を吊り上げて日当たりをよくして、着色促進と後期肥大を促します
ゆら早生みかんの収穫と出荷
極早生みかんとして10月中旬に適期を迎えるゆら早生は、全国的に人気のある品種です
今年から商業出荷ができるくらいに生育してきました
おすすめは酸味を感じる熟度
木なり完熟も美味しいのですが、やや酸味を感じるくらいの方が私はおすすめします
酸味があることで食べ飽きることなくいくつも食べられます!
なので私は10月末にはお客様にお届けできるように収穫して出荷しました
みかん箱買いの醍醐味
この時期のゆら早生みかんは、酸味を感じるみかん、甘さを強く感じるみかんが特に混在するタイミングなので、手にするみかんがどんな味なのかが楽しめると思います
当園では選果機を使用しないので味も長持ちしますがサイズはまちまちなので、小玉と中玉の食味の違いも楽しんで頂けると嬉しいです
みかん・柑橘類への施肥
極早生みかんには10月中旬、早生みかんには10月下旬、普通みかんには11月上旬に施肥を行います
みかんへの施肥のタイミングは品種でずらします
みかんは果実を収穫してしまったり、地温が12℃を下回ると根からの吸収を休んでしまいます
早すぎると着色遅延や浮き皮が助長されて品質低下につながります
なので品種によって施肥のタイミングやちょっとした工夫をしています
極早生みかんのYN26やゆら早生
収穫が終わってもしっかり吸収してほしいので、キズ果・日焼け果をわざと切り落とさずに残しておいて熟しきって落ちるまで仕事をしてもらいます
有機肥料はカビに発酵させる
秋肥は夏肥と同じ”肉カス有機配合肥料”を用います
タンパク質が豊富でアミノ酸を吸収させることで樹体維持と来年の新梢発芽の養分を蓄えてもらいます
アミノ酸に分解するのはカビに頑張ってもらいます
そのために施肥後の雨でカビによる発酵が進みアミノ酸に変化していきます
発酵してしまうと匂いも変化してカラスも食べに来なくなるので雨前を狙います
不知火(デコポン)への袋掛け
デコポンは外皮が弱く冷害などで果皮障害が出るので袋をかけます
サンテという白いタイツのような生地のもので包みます
今年は摘果が良くできたので玉が大きく順調です
自家用の1本だったのを少しずつ増やしていますのでお楽しみに!
収穫しつつもすでに来年御仕事が始まる10月です
今年の取り組みの反省をしつつ、来年の準備に頭を掻きむしりながら汗をかいています
来年はもっといいみかんを作ろう!!っと
このブログが自分の回顧録となっています
回顧録を最後までご覧頂いて誠にありがとうございます
私の成長を応援・楽しんで頂けると幸甚です