みかん農家という職業のため、収穫期は樹ごとに試食をしますので一日に10個以上食べることがあります。そのため手足が黄色くなってきます。これは柑皮症という症状で無害です。
昔は原因としてみかんの習慣的な摂取でしたが、最近ではキャロット(人参)ジュースを子供に与えますよね?冬に限らず通年で見られるようです

柑皮症とは?
柑皮症は、みかんをはじめとする柑橘類に豊富に含まれるβ-カロテンという色素が、体内に過剰に蓄積することで、皮膚が黄色く染まる症状です。特に、手のひらや足の裏など、角質層が厚い部分に顕著に見られます。この状態は、まるで柑橘類の皮のように見えることから、「柑皮症」と名付けられました。
柑皮症の原因
- β-カロテンの継続摂取: みかんだけでなく、カボチャ、ニンジン、パプリカなど、β-カロテンを豊富に含む食品を大量に摂取することで、体内のβ-カロテン濃度が上昇し、皮膚に沈着することで起こります。
※障害が生じるほどの過剰摂取は食品からでは難しいと考えられます。サプリメントで大量摂取が考えられる場合は医師の診察を受けられることを推奨します - 脂質異常症: 脂質異常症の方は、β-カロテンが体内に蓄積されやすいため、柑皮症になりやすい傾向があります。
- 肝機能障害: 肝臓はβ-カロテンを代謝する働きを担っていますが、肝機能が低下すると、β-カロテンが体内に蓄積しやすくなります。
- 甲状腺機能低下症: 甲状腺ホルモンは、β-カロテンの代謝に関与しています。甲状腺機能が低下すると、β-カロテンの代謝が遅れ、柑皮症を引き起こす可能性があります。
柑皮症の症状
- 皮膚の黄染: 手のひら、足の裏、顔などが黄色く染まります。特に、角質層が厚い部分に色が濃く出やすいです。
- かゆみ: 一部の患者さんでは、かゆみを感じる場合があります。
- 全身倦怠感: 重症の場合、全身倦怠感や食欲不振を伴うことがあります。
柑皮症と黄疸の違い
柑皮症と黄疸は、どちらも皮膚が黄色くなるという点で似ていますが、原因が異なります。
- 柑皮症: β-カロテンの過剰摂取が原因で、白眼は黄色くなりません。
- 黄疸: 肝臓の病気や胆道系の病気などが原因で、白眼も黄色くなります。
柑皮症を治すには
柑皮症は、β-カロテンの摂取量を減らすことで自然に治る病気です。ただし消失には程度にもよりますが1~3か月を要します。
参照情報→徳島県医師会 https://www.tokushima.med.or.jp/kenmin/doctorcolumn/pc/1426-830
ベータカロテンとは?
ベータカロテンは、植物が作り出す色素成分の一種で、特にオレンジ色や黄色の野菜や果物に多く含まれています。にんじん、パプリカ、かぼちゃなどが代表的な例です。
ビタミンAとの関係
ベータカロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換されるため、「プロビタミンA」とも呼ばれています。ビタミンAは、私たちの体にとって非常に重要な栄養素で、視力維持、皮膚や粘膜の健康維持、免疫力の向上など、様々な働きを担っています。
ベータカロテンとビタミンAの健康効果
- 視力維持: 夜間の視力や色の識別能力を維持するのに役立ちます。
- 皮膚の健康: 肌のターンオーバーを促進し、乾燥やシワを予防する効果が期待できます。
- 免疫力の向上: ウイルスや細菌などから体を守る免疫力を高める働きがあります。
- 抗酸化作用: 活性酸素による細胞の酸化を防ぎ、老化や生活習慣病のリスクを低減する効果が期待されます。
- がん予防: 一部の研究では、特定のがんのリスクを下げる可能性が示唆されています。
みかんの栄養価について → https://mikan-kitabun.com/nutritionalcomponentsandhealthbenefits/
食育と健康のために!みかんのご注文はこちら → https://mikan-kitabun.net/
喉が渇いたらお茶の替りにみかんを食べていた親父はとんでもなく手足が黄色かったですね
私は収穫時に試食で食べるので、意外かもしれませんが普段は食べません(笑)
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