10月に入り涼しくなって来たので日焼けみかんの摘果と秋の剪定を始めています
今年は高温小雨の影響で日焼け果が非常に多い状態です
日焼けみかん、これって何なん?
外皮が固くなってしまって、黒くなっている部分は炭疽病に罹っています
果実は、す上がりしててパサパサした食感になり美味しくありません
絞ってジュースくらいにはできるかなぁ?
加工用に収穫してもいいけど、その分の労働力がもったいないので敢えて残したくないですね
光合成した養分をいい果実に回してあげたいしね
なぜ出来るのか?
- 直射日光によって果皮温度が上昇
今年は気温も高かく、曇ることもなかったので、果実は尋常じゃない熱さでした - 果実からの蒸散が増えて果皮への水分不供給不足で乾燥
朝方は硬い果実が、夕方果実を握ると柔らかさを感じるほどでした - 果皮の油胞が壊れて炭疽病を併発
今年は暑過ぎましたよね
また裏年で薄なり傾向のため果実径が大きかったので、灌水で果実肥大をさせないために灌水を控えたことが影響してます
詳しくはこちらから
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00323025/3_23025_15_saganokaju201207_hiyake.pdf
ではなぜこの時期まで残しておくのか?
早く切り落とした方がよさそうに見えますが、実は、、
- 切り落とすと隣接する果実が日焼けするから陰として利用したい
- 秋芽が発生による養分消費を抑えたい
うわ〜日焼けしてるわ〜、と言う嘆きを吐露しつつ、見て見ぬ振りしている毎日を過ごしていました
軽減対策は?
これからもこのような気象条件が続いてくるでしょうね
多少の日焼け果はしようがない副産物ですが、軽減策が提示されています
- 上むきに着果するとなりやすいので下垂して着果するように剪定する
- 夕方の灌水や葉水で適正な水分管理
- 健全な根と樹体作りで細根量を増やして養水分の吸収量を向上させ着葉数も増やす
ということが基本になります
やはり師匠曰く、
6-7月頃は日照によって果皮を強くして、8月に果実肥大と共に下垂して葉に隠れる
一番に理想とする着果のさせ方ですが、そのためにはしなやかな春芽を、毎年たくさん出させることが肝要です
やっぱり、施肥と適切な剪定です
秋肥と秋剪定の時期になりますが、しっかり有機肥料を撒いて栄養を与えて、秋の剪定に取り組みたいと思います
最後までご覧頂き誠にありがとうございました