こんにちは、和歌山県下津町のみかん農家の北東です。窓の外から差し込む春の日差しが、ますます強くなってきました。今日は4月下旬の畑の様子と、みかんの木たちの成長についてお伝えします。
つぼみの成長、春の訪れ

4月も後半に入り、みかんのつぼみが日に日に大きく膨らんできています。冬の厳しい寒さを乗り越えた木々は、今、生命力あふれる姿を見せ始めています。1週間で一気につぼみが膨らみ、花の存在がわかるようになりました。
緊張する花芽と葉芽のバランス・・・連年豊作を目指す
昨秋に施肥を行い2月から剪定をしています。それは今季と来季の収穫を安定させるためなんです。今年出た葉芽は来年に花をつけて実りを確約してくれます。
2月からの剪定は、今年花芽を出す枝を切って葉芽を出させる作業でした。
上と下の写真は定点撮影です。左の枝は去年出た葉芽をすべて切って坊主枝にしたので葉芽が出てくれました。右は去年の春芽に花芽が出ています。このように交互にバランスよく出てくれると、今年も来年も安定して実りを得ることができます。
重ねて、小玉にも大玉にもならず非常に品質の良いみかんとなるので、剪定がうまくできると夏の摘果の手間が軽減できます。

なかなか上の写真の様にはいきません。剪定は本当に難しいです。
咲き始めたあわてんぼうもいます

畑から見える景色

4月は施肥をしたり、苗木への更新、春草の管理、剪定や中晩柑の出荷作業など、各農家それぞれ多様な仕事をこなしています。年間でだいたい作業暦は一致するのですが、4月だけはバラバラですねぇ。休んでゆっくりできるのは今だけかもしれませんね。
これから5月にかけて、つぼみは次第に花を咲かせ、甘い香りで畑一面が包まれることでしょう。その様子もまた、このみかん日記でお届けしたいと思います。
自然と共に歩む農業の喜びと苦労を、これからも皆さんと共有していきます。私たちの下津みかんが、皆さんの食卓に届くその日まで、丁寧に育てていきますので、今後とも応援よろしくお願いします。