こんにちは。和歌山県海南市下津町でみかんを育てております 北文園(KITABUN FARM)園主の北東です。
季節の便りとして綴っている「みかん日記」。今回はいよいよ 2025年産みかんの出荷開始についてお届けします。
和歌山・下津から今年もみかんを直送します
みかんの名産地といえば「和歌山」。その中でも下津町は、古くから温州みかんの産地として知られてきました。雨が少なく、日当たりと水はけに恵まれた土地柄が、香り高く美味しいみかんを育みます。
そしていよいよ和歌山県オリジナルの品種 「YN26」 の収穫・出荷が始まりました。

YN26収穫までの裏側
YN26は、温州みかんの中でも極早生系統にあたる品種で、9月下旬から10月にかけて味わえる「走りのみかん」です。青みが残る外観ながらも、果肉はしっかりと甘く、酸味とのバランスも絶妙。農家自身が「畑で食べると止まらない」と言うほどの美味しさです。
ただし、収穫時期の見極めはとても重要です。北文園では8月末から定期的に、
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糖度の測定
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酸度の測定
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実際に試食しての食味チェック
を繰り返し行いました。当初は9月20日から収穫予定でしたが、果実の成熟がもう少し必要だと判断し、 5日間収穫を遅らせて25日に開始しました。農家としては出荷予定を守ることも大切ですが、それ以上に「食べて美味しいか」を最優先にさせて頂いております。
収穫後の「5日間の寝かせ」
収穫したみかんは、すぐに箱詰めするのではなく 5日間寝かせます。
これは、外から見ただけでは分からない「夜蛾による吸汁被害」や「枝キズ」などの果実を見極めるための工程です。寝かせることで微妙な傷が黄色く変色し、出荷前に確実に取り除くことができます。この作業を怠ると、箱の中で痛んだ果実が他のみかんに悪影響を及ぼしてしまうのです。
こうした一手間は、見た目にはわかりにくいかもしれません。しかし「安心して召し上がっていただきたい」という想いから、欠かせない工程として取り組んでいます。

こだわりの丁寧な箱詰め
梱包の際にも工夫を凝らしています。収穫かご(テボ)の底にクッションを敷き、さらにコンテナの底にもクッションを入れます。そのコンテナから直接、段ボールへ一玉ずつ丁寧に詰めていきます。まだ暑いですが、モコモコの手袋を用いて梱包しています。
農家が畑で食べるみかんの新鮮な味を、そのままご家庭で味わっていただきたい。そのためには「収穫からお客様の手元までに傷めない」ことが大切です。北文園のこだわりは、そんな見えない部分にも宿っています。

青い見た目、ぼやぁっと黄色味が出てくる頃が“旬”の証
YN26はまだ外観が青みがかっているため、「本当に美味しいの?」と驚かれる方もいます。しかしこの青い果実の中に現れる黄色味こそが“YN26の旬”の証。酸味と甘みが調和したこの時期ならではの味わいは、みかん好きにはたまらない瞬間です。ぜひ見た目に惑わされず、一度手にしてみてください。爽やかな香りと、みずみずしい甘さに驚いていただけると思います。
コスパ良し!定期便「つきイチみかん」も好評
北文園では、毎月みかんをお届けする 「つきイチみかん定期便」 もご用意しています。1か月ごとにその時期の旬の品種をお届けするため、毎回違った味を楽しんでいただけます。しかもまとめてご注文いただける分、コスパも良く、リピーターの方からご好評をいただいています。
和歌山・下津のみかんを毎月楽しめる贅沢を、ぜひご家庭で体験してみてください。
生産者としての想い
農業は天候に大きく左右されます。今年も猛暑や少雨など厳しい条件が続きましたが、それでも一玉一玉がしっかり育ち、美味しい実をつけてくれました。
「農家が畑で味わうそのままの味をお届けしたい」
この想いを胸に、これからも収穫・出荷に力を尽くしてまいります。みかんを通じて、和歌山の自然の恵みや農業の魅力を感じていただけたら嬉しいです。
箱で買ったみかんの保管方法について
https://mikan-kitabun.com/methodforpreservingtanger/
※当園では、こだわりの和歌山みかんを産地直送でお届けしています。
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