歴代最高の気温環境
「暑いですねぇ」という挨拶言葉を聞きたくないような日々が続きました
1879年からの観測データでは、和歌山市の月平均気温が28.2℃と過去最高を記録したようです
時系列にすると 7月 8月 9月
月平均気温 29.1℃ 30.1℃ 28.2℃
平年気温 27.2℃ 28.4℃ 24.9℃
母親も、「今年ほど麦茶を飲んだことないし、クーラーつけたことない」と言ってましたが、平年の8月の気温が3か月も続いたのですから、それはきついですよね
下津町は雨が降らない地形でみかん栽培に適しているのですが、日差しを遮る雲も立たず、夕立も降らず
和歌山市の観測地点よりさらに厳しい気象だったように思います
9月下旬に秋めいてきました
身体と気力が張りつめていていたんでしょうね、涼しくなって風邪をひいたり腰を痛めたり、、、
季節の変わり目は体調を崩しますね
訪れて頂いている皆様も体調を崩していませんでしょうか?くれぐれもご自愛ください
9月作業
- みかん販売:今季みかんの受注開始とYN26収穫と出荷
- 9月の防除:黒点病(秋の長雨対策)、ダニ対策
- 肥培管理:液肥の混用散布(花芽分化促進を目的にリン酸成分を強化)、不知火への施肥
- 品質管理:摘果(キズ果、果実サイズの調整)、枝吊り(着色促進、台風対策、花芽分化)
- 圃場管理:草刈り・電柵の敷設(獣害対策)
今季みかんの受注開始~YN26の収穫と出荷
2024年度みかんの受注を開始しました
昨年までは2種類のみかん(11月中旬からの早生品種&1月からの蔵出しみかん)でしたが、今年からは9月下旬の【YN26】と10月下旬の【ゆら早生】が追加となりました
思い入れの強い初収穫と初出荷
このYN26とゆら早生は、就農して初めて植えた苗木が無事に成長して実ったみかんです
前に植わっていた木を伐採して整地、苗木を植えて1か月おきに施肥と防除を繰り返し、特に手塩にかけて育てた2品種です
通例ならあと一年は実らせずに木を大きくさせるのですが、おかげですくすく成長してくれたおかげで今年から収穫できるようになりました
写真は9月下旬に旬を迎える和歌山限定品種のYN26です
青い外見からは想像しにくいですが、爽やかな酸味と甘みの主張がしっかりある美味しいみかんです
先生に味見をして頂きましたが、合格を頂きました!!
こんなに汗が滴るなかでのみかん収穫なんて誰も経験したことないでしょうね
これから年々収量が上がって来るので楽しみです
是非味わって頂きたい品種ですので、売り場で見つけたら是非ご賞味ください!
今年は完売しましたが、来年は是非うちのYN26をお買い求めいただきたいです!!
9月の防除と液肥散布
病気予防と殺ダニ剤
9月の長雨(台風)による黒点病と葉ダニの果皮被害が防除対象となります
今回は以下の2種類の農薬を散布しました
最後の病気と虫ダニへの防除となります
液肥の検討:窒素N高めの液肥B?orリン酸P高めの液肥C?
みかんは、今年出た春芽には花は咲かず実を付けることはありません
今年出た芽が成長して、秋(9月から10月)に花芽分化し来春に花を咲かせます
そのため、9月にリン酸を効かせると翌年の着花量が確保ができ、連年結果を実現することができます
今年の着果状況は?
- 着果量が少なく大玉傾向 >>> 窒素Nを効かせると大玉にさせてしまう
- 春に芽吹きはしっかりしており来年の着花量はある様子 >>> リン酸Pを効かせると来年花ばかりになる(新芽が出ないと再来年の着花が見込めない)
隔年結果の兆候が是正できずにいるので思案しましたがBとCの半量ずつとしました
毎年十分に連年結果させるのは非常に難しいことなんだと勉強させてもらっています
昔は、勝手に実をならせていると思っていましたが、味わい深く美味しいみかんを毎年作るのは至難の業なのだと痛感しています
人間と同じく、良質なアミノ酸を配合した有機肥料とミネラルなどの微量要素がないと健康な樹にならないようです
10月はお礼肥えの施肥が待っています
来年の芽吹きに備えられるようにしっかり施肥しないとですね
10月は収穫シーズン直前の総仕上げ
10月は仕上げ摘果や液肥の散布といった品質の最終仕上げとなります
重ねて、施肥と秋芽の剪定といった来年の準備の仕事が待っています
11月の収穫本格化に向けて重要な月なんです
毎月大事と言っていますが、結構手を抜けない時期になりますね
ブログ・SNSで日常を発信します!
最後までご覧頂き有難うございました