本当にどうなっているんでしょうか?9月になっても猛暑日が続いています。
こんな日が続きますが、畑の作業はしています。
朝の涼しい時間帯に早起きして、午後は15時以降と長めの昼休憩にしたり、午後半休にしています。
9月は、以下の作業が中心となりました。
枝吊り:果実と春芽に日光が当たるように下垂した枝を吊り上げる
防除:ミカンハダニ、カメムシなど
摘果:着果ストレスをかけるために控えめにしました
除草:園地の草刈
極早生みかんの収穫でした!
枝吊り
果実が大きくなってきて、枝が下垂するようになってきました。
下垂すると、●角度が変化して日光が当たらなくなるなります●
わたくし、果実に当たる日光の確保だけを考えていました。
匠の指導によると、
枝の下垂によって春芽の角度が寝てしまうと、花芽分化しないそうです。
せっかく春芽を出させても、翌年花を着けなければ意味がありません。
(みかんは、2年かけて果実が実ります。1年目:春芽の発芽の後、秋に花芽分化。2年目春に開花して果実が成長。秋に収穫して、その切り口から翌年発芽。)
(青囲い:春芽が立っています。赤囲い:みかんの重みで下垂して春芽も寝て、下の果実に被さっています。紐で吊り上げて、角度を修正していきます)
極端に言うと、一本の木の中で半分は今年、もう半分は来年に実らせるとバランスを保つのです。
このバランスが崩れると、収穫量が多い年と少ない年が交互に来る「隔年結果」となって経営が安定しません。
自然とモノ言わぬ植物相手のため上手くいきません。筆者はさらに未熟者のため、助長してしまう剪定をしているようです。
日々課題が見つかり、勉強を余儀なくされる日々。これが農業の面白いところです。
(剪定については、当該月のみかん日記に掲載します)
極早生YN26の収穫をしました
さて、昨年植えた若木のYN26(和歌山県限定品種)が9月下旬に収穫適期を迎えました。
見た目は青々とした酸っぱそうな果実ですが、中はトロトロに熟して甘さの中に爽やかな酸味を蓄えていました。
幼少のころ、運動会時に運動場で家族と食べたみかんを思い出します。
来年には、本格的に実らせ、販売していこうと考えています。お楽しみにしていてください。
園主 北東宏文 筆