自園のみかん収穫が本格化する前に、
師匠の畑で収穫のお手伝いに行きました。
なかなか他人の畑に、堂々と入って観察することもないので貴重な時間です
何に気づいたのか
- 早生より早く、中生品種を収穫するという理由
- 段々畑での根張りの特徴
- 砂が多く、西日も強く、乾燥する圃場での管理
この畑での収穫は初めてで、現場に来て3点教えて頂きました
※写真は、中生品種です
早生より早く、中生品種を収穫するという理由
みかんは、色づきや熟期にて収穫適期があり
極早生(9月下旬から)→早生(わせ:11月上旬から)→中生(なかて)→晩生(おくて)
と収穫を進めて行くという理解でした。
中生・晩生は、外皮と中のじょうのう膜がしっかりしているので、
貯蔵して熟成することができます。
師匠のところでは、早生より中生を先に収穫して貯蔵しておくと言います。
早生のような中生!?
実際に収穫して観て、食べてみて分かったのは、早生のような食感でした
自園とは異なります。
師匠曰く、乾燥する土壌と日照で強い樹にストレスがかかり、このような状態を作っているのではとのことでした。
熟度の進行が早いのでしょうね。貯蔵性の利く早生のような食感!
最高な味でした!
段々畑での根張りの特徴
ここは、海からせりあがる傾斜地の段々畑でした。
海側に向かって緩やかに傾斜して、土岸になっています。
どうしても山側が通路になります。
通路は、踏みしめられるので横根が切れ、海側の方へ根が良く張るとのこと。
また、土岸や石垣は空気を取り入れやすいので根が良く張るそうです。
肥料も下側に撒くと良いと教わりました。
どうしても通路側が撒きやすいので、目からうろこでした!
砂が多く、西日も強く、乾燥する圃場での管理
写真に少し移っていますが、点滴灌水チューブを這わせていました。
クーラーで雨のように散布するよりも、
点滴灌水のほうが、じわ~っと染み込んでいくそうです。
時間をかけて、ゆっくり少しずつ水道口から流し続けられるので効率的だそう。
なるほどです!
いろいろ工夫されているのには、観察と科学的思考があってのこと。
本当に勉強になります。管理に取り入れていきます!!
このつながりに感謝です。
園主 北東宏文筆